最先端のコンテンツの魅力を伝える展示会「第15回コンテンツ東京」が3~5日、東京ビッグサイトで開催。韓国ブースでは最新のメタバースやプラットフォームを活用し、子ども向けコンテンツを展開する企業が目立った。世界で人気を集める”子どものため”の企業努力について、関係者に取材した。
■世界で人気の韓国発教材
東京ビッグサイト西展示棟で3~5日、「第15回コンテンツ東京」を開催。850社が出展し、3日間で4万6177人が来場した。
会場では「第4回XR総合展」「第2回メタバース総合展」を併設しており、多様化するコンテンツを訴求。世界中から集まった企業家やクリエイターらが、XR(クロスリアリティー)などの科学技術・ビジネス・芸術などの多方面から魅力を伝えた。
韓国ブースとしては、会場に「韓国大邱パビリオン」「KMETAVERSEパビリオン」が設けられ、約20社が出展した。
■子ども向け教材をARで
ソウル特別市麻浦区に拠点を置くプレイキュリオ(李尚峻代表、2018年設立)は、子どものためのデジタル教育コンテンツを制作、供給している企業。無料アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットさえあれば「どこでも、誰でも、いつでも」子どもたちの夢を育む場を作り出せるという。
インターネット環境に影響されやすいVR(仮想現実)ではなくAR(拡張現実)を採用し、デバイスのカメラ機能を使用する(Wi⁻Fiのない環境でも使用が可能)。
子どもの関心が高い恐竜や昆虫、深海生物などを周囲の風景に出現させ、サイズによっては手のひらに乗せたりも出来る。恐竜の横に深海魚を置くと、実物のサイズ比に基づき自動的に選んだ生物の大きさが変わるなど再現性が高い。子どもたちからすれば、場所を問わずにスマホ・タブレットが動き・触れる図鑑に変わるというのだから、未就学の子どもを持つ親世代には画期的なアイテムだ。